平成24年度 第2回「マンション等の大規模修繕業務講習会(給排水・電気設備編)」 Q&A (2012.11.26開催)

開催日:平成24年11月26日
注:質問の意に満たないところ等もございますが、お許しください。

○第1部について(給排水関連の基本解説と事例)

Q1 p6の現状復旧は、現 → 原 では?
A1 原状復旧(建設時仕上げ)ではなく、現状復旧(現在の仕上げ)ですので「現」で良いです。
Q2 p11「試験施工の実施」は、本工事前との事と思いますが、現実的にその様な工程が取れますか?(本契約前?)
A2 工事着手前に、全戸事前調査、試験施工など1か月~2か月(戸数により変わりますが)の工程を見込んでおくことが重要です。
設備配管は、設計図通りに施工されていなことが多く、本工事の工程を計画するためにも試験施工の実施は重要となります。
Q3 床スラブ下配管は、好ましくないと思うが → UB化も可と思いますが(バリアフリー(区分の明確化と漏水事故対応の観点から)
A3 UB化できるのであればそのほうが望ましいですが、UBへの改修の費用まで修繕積立金で負担すると、工事費が倍近くかかり現実的でないことが多いと思われます。また、UBとしても排水ルートが確保できなければ相変わらずスラブ下配管となってしまうこともあります。
ケースバーケースで対応することとなります。
Q4 共用PS壁の穴あけは、了解をもらってあるのですか?
自身では、県営住宅(解説と同規模)を同じ様に改修経験あり。その時は浴室を簡易プレハブ型浴槽の取替えと施工を実施しました。
A4 躯体の配管貫通口は管理組合施工であるので規約等に基づく個別の了解等は必要ないと思われます。
それ以前に、躯体に貫通口を設けることに対し不安を持つ方が多いので、構造的に問題のないか所に問題のない工法で貫通口を設けることを住民説明会で説明し、管理組合の了解を得ておく必要があります。

○第2部について(給排水の長期計画における実例と応用)

Q1 p6長計策定者の内訳
管理会社がトップ → 最初から管理会社が決まっていた?
組合が自主策定も高い率 → マンションの規模によりデータの特性が異なるのでは?
A1 その通りだと思います。本データは、国交省と東京都がアンケート形式で収集したデータと聞いています。
回答者が偏っている場合も当然考えられますが、町田が公表データとして持っているのは、これのみです。
Q2 ガス管(埋設を除く)の更新の必要性をどう判断しますか?
A2 1階スラブラインより上のガス配管用炭素鋼管(GP)については、東京ガスが50年から60年は大丈夫といっています。
実際、44年経年のマンションで、目視確認を行いましたがネジ部に錆の発生が見られる程度で問題はありませんでした。
よって、埋設管と1階床下配管については、東京ガスと協議が必要と考えます。
ちなみに、町田は長期修繕計画では60年目に費用計上を行います。

○第3部について(太陽光発電パネルについて)

Q1 メーカーで「京セラ」が長い実績とあるが、私の記憶ではシャープが京セラ合併以前より抜き出ていたと思うが。技術的にも優れていた。
(欠陥セルのショート化など)
A1 ご指摘の通り、1956年から取り組んでいるシャープが、抜きにでていたとのご指摘もありますが、1975年オイルショックを期に京セラが中心となり、パナソニック・シャープ・モービル・タイコラボラトリーズと太陽電池の研究・開発をスタートさせたのが、ソーラー事業の始まりといわれております。そういう意味ではシャープと並んで老舗という表現が正しいかもしれません。
 京セラの実績というのは、シャープに先駆け、1993年に業界初の住宅用ソーラー発電システムを発売したことです。また、1984年8月に千葉県佐倉市にソーラーエネルギーセンターを設立し、その時に本館南に設置された太陽電池モジュールが、28年間ノーメンテナンスで稼動し続けているという実績を特徴としてあげたものです。
 修繕・メンテナンスにかかる費用について、お客様からの質問が非常に多く、各メーカーの公表している中では、京セラのノーメンテナンスでの稼働実績数字が不安要素の解消として良いデータだと判断して使用しております。説明不足で申し訳ございません。
 「技術的にも優れていた」という意味では、当然ながら先行しているメーカーなので、そういう面もあったと思いますが、同じ条件下で、どれだけ電力に変換出来るかという変換効率で、1987年に京セラが世界最高を達成しました。それ以降は、各社抜きつ抜かれつだと思っております。現時点で、技術的に1番高いメーカーというのも、弊社としては断言できないところでございます。ただシリコン他結晶セルの発電量につきましては、現在京セラが一番で技術的にも他社より優れているといえます。
Q2 既存建築に設置する場合、屋根荷重でオーバーになった例はありますか?
A2 弊社が設置する場合には、慎重に調査を行っておりますので、オーバーになったケースはございません。20年以上お使い頂いて問題無い(是非ともお使い頂きたい)商品なので、弊社の場合は、荷重だけでなく、屋根の状態も写真だけでなく実地で調査させて頂いております。その結果、載せるのが難しいと判断した場合は、正直に説明して施工を見送ったケースもございます。