香港・マカオ支部研修旅行
国際建築の博覧会、香港を訪ねて
奈川県建築士事務所協会川崎支部 【実施日】2016年4月11日~13日香港視察研修会報告
1997年のイギリスから中国への返還をへて、世界の注目を集めた香港建築の現在を危惧しておりましたが、更に高い自由度を得て、上海・シンガポールという国際都市との競争力を維持しているように見えました。更に対岸の急膨張都市・深圳を経由して中国本土との新幹線工事が進められており、今回視察した超・超高層スカイ100の足元で新駅が建設中です。中国本土からの人の流れは、これも建設中の道路でマカオに直結される事となり、巨大なネットワークが形成されつつあります。世界有数のカジノリゾート・マカオと金融都市・香港、生産都市・深圳にあふれる人・物・金の動きに比べ、日本の静かさが危惧される視察会でした。
見学先1 「香港国際空港」1998年ノーマン・フォスター設計
最初に我々を迎えてくれた建物で、そのスケールの大きさに羽田空港の拡張が期待されます。
見学先2 「香港理工大学イノベーション・タワー」2013年 ザハ・ハディド設計
香港理工大学イノベーション・タワー入り口
今、東京オリンピックのメインスタジアム設計者で話題の建築家の近作ですが、コンセプト手法の違いに惟感嘆。
見学先3 「ザ・ピーク」 1993年テリー・ファレル設計
ビクトリアピーク山頂の観光施設ですが、霧の中に夜景は望めず。
見学先4 中国銀行・香港銀行
左:中国銀行 1990年建設 設計イオ・ミン・ペイ 右:香港上海銀行 1985年建設 設計ノーマン・フォスター
見学先5 左:香港スカイ100 2010年建設
香港スカイ100 2010年建設(左側の建物)
見学先5 ペニンシュラホテル
イギリス統治時代を偲ばせる希少建物「ペニンシュラホテル」