相模原には、川筋や山間部の谷間などがあることからたくさんの橋があります。
作られた年代によって、その時の最新の技術で作られていることもあり、いろいろなダイプの橋をみることができ、橋オタクには垂涎のエリアかと思います(笑
今回は新旧2つの橋が並んでかかっている景色が圧巻の小倉橋を取り上げます。
小倉橋は、相模川をわたる橋で、相模原市緑区小倉および川尻に位置しています。古い方は相模川にかかる橋の中でも最も古い昭和13年にできたものになります。写真の手前の橋です。
橋長176.6m、幅員4.5mを測り、アーチスパン1径間36.75mが4径間連続するもので、上路式のアーチ橋です。
平成20年には、「当時としては画期的な4径間アーチが連なる連続感、橋の側面が描き出す力学的な造形美と、周辺の渓谷美との調和が美しい。」と評価をうけ、土木学会「選奨土木遺産」に認定されました。また平成2年に選定された「かながわの橋100選」においては、上記の理由から横浜ベイブリッジに次ぐ評価を得ています。その他、昭和54年に「かながわの景勝50選」、昭和61年に「相模川八景」にも選ばれています。
ひいてみるとこのような感じで、新旧の小倉橋は高さもずらした感じでとても見応えのある景観になっています。
このアーチが大変きれいな曲線になっていて、綺麗な橋脚の印象を醸し出しています。
橋のすぐそばに水が出てきているトンネルがあります。これは導水用でつくられたものになります。
相模川流域には津久井湖・相模湖・宮ヶ瀬湖があり、それぞれの湖の水量調整のため導水でつながっています。
ちょうど放流されるタイミングに出会うことができた写真です。
ちなみに船の人たちは、相模川の鮎(鮎釣りのメッカとして知られています)の生育状況を確認する調査鮎漁をしている方々でした。