一般社団法人 神奈川県建築士事務所協会

留意点

建物の図面などはきちんと保管されていますか？

マンションの管理を適正に行っていくためには、マンションの維持・修繕に係る計画を策定し、計画的に修繕を実施することが必要です。点検、清掃、修繕などの際には、当該箇所の状況確認を行う上で、建物の図面などが重要な役割を果たします。　 なお、マンション管理適正法では、分譲業者は、マンションを分譲したときは速やかに、マンションの管理者などに対し、設計に関する図書を交付しなければならないと定めています。

建物の図面などが保管されていないと・・・

• マンションの維持・修繕の計画実施に必要な図面などが交付されていなかったり、図面が誰に交付されたかわからないと、マンションの構造などの把握のために図面を利用できず、適正な維持・修繕計画が策定できなくなります。
• 建物の図面などが無い場合には、新たに実測などを行って、必要な図面類を作成しなければなりません。しかし、隠蔽されている部分の材料、工法、仕組みなどを正確に知ることはできません。いずれにしろ、調査や図面などの作成に膨大な時間と費用を費やすこととなります。なお、建築前や建築中の図面より、竣工時の図面の方がより実態に近く望ましいでしょう。

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